四季のある家「春の提案」

STORY

敷地を初めて見たのは3月の初旬。南側に数十メートル続く桜並木がありました。まだつぼみも小さく満開になるにはもう少し時間がかかるかなと思いながら、敷地の中心に立ち周辺環境を読み取ります。
敷地からは先程の桜並木が遮るものもなく、眺めることができます。春には満開になった桜の木々がお客様に季節を告げるような住宅したいと考えましたお客様はご夫婦と4歳になる男の子が1人の3人家族。 休日には3人でお出かけし、公園など外で遊ぶことが多いとのこと。
木の雰囲気の家をご希望され、自然素材にも関心が高い。現在は中古住宅に住まわれていてご友人を呼んで庭でバーベキューすることもある。このご家族に家にいながら春を感じてほしい。そこから今回の計画は始まりました。

春の提案

DESIGNER

このご家族に借景を取り込みながら、視覚だけでなく桜の香りまでも楽しめる住宅を計画したい。 初めて敷地に立ったときの思いを図面でお客様に伝えたい。そのためにはやはりあの桜並木を活かした設計としました。

休日にどこかへ遊びに行くのではなく、家の内と外でも楽しめる住宅。桜が春を告げるような提案を考えました。 桜の季節には住宅の南側に配置したプライベートスペースであるウッドデッキでのんびりと桜を眺めながらうららかな光を浴びてカフェタイムなんてものいいかもしれない。
室内の動線は、家族ラインととゲストラインに分け家族の空間とおもてなしの空間を区切りました。 水回りの家事ラインを1本にすることで奥様も使い勝手よく家事が行えます。

春の提案

Message

できればリビングからも桜を楽しみながら生活が出来るように大きな窓を配置し、内部には出来る限り自然素材を用いることで外との繋がりに大きな隔たりを持たせない工夫をしました。

やさしい木の香りを感じながら南からの暖かな光を室内に取り込みます。
せっかくの春の季節を楽しむために出来るだけ大空間をとり、色、香り、熱、そういった新しい季節の始まりを住宅で表現したいと考えました。

春の提案

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